
水木しげる「墓場の鬼太郎」より、大海獣。
ニューギニアで写真撮影された三億年前の古代生物、大海獣ゼオクロノドンの調査隊に同行した墓場の鬼太郎。だが鬼太郎を嫌い、大海獣発見の名誉を一人占めしたい少年天才科学者山田により、鬼太郎は大海獣の血液を注射され、巨大な大海獣へと変身してしまった。(※自作フィギュアの6作目です)
大海獣の姿となり日本へ帰った鬼太郎。だが目玉おやじも友人のカラス達も、誰ひとり大海獣が鬼太郎と気づかない。一方、鬼太郎の復讐を恐れた山田少年は、鉄の大海獣ロボットを作り、鬼太郎を殺そうと待ち受ける。

まだ小学校に上がる前、「墓場の鬼太郎」の「大海獣」や「吸血鬼エリート」の巻を、親戚の家にあった少年マガジンで読みました。「墓場の鬼太郎」は昭和42('67)年より少年マガジンで連載開始、その後しばらくして「ゲゲゲの鬼太郎」と改題されました。「大海獣」の頃はまだ「墓場〜」だったと思います。
前年の昭和41('66)年よりテレビでは「ウルトラQ」の放映が開始され、すっかり怪獣少年となっていた私にとって、この「大海獣」は特にお気に入りで、夢にまで出てきてわくわくしたのを覚えています(笑)。

かーっ
あっ 大砲 砲弾 ぜんぶから 毛がはえてきた!
大怪獣鬼太郎の口から怪光線を浴び、自衛隊は大海獣を攻撃できなくなった。
※参考にしたマンガのコマ背景と合成させてみました。ちゃんと原作の雰囲気が出てますでしょうか?

大海獣退治のため、日本学術会議大海獣対策委員会で山田少年が五億円かけて2日間で作り上げた(笑)、鉄の大海獣。
怪獣と戦う、怪獣と同型のロボット怪獣といえば、メカゴジラや古くはメカニコングが有名ですが、一番初めにメディアに登場した、云わばロボット怪獣の元祖はこの鉄の大海獣だったようです。水木しげる先生、時代を先取りされてたんですね。

鬼太郎大海獣と、山田少年の鉄の大海獣の戦いが始まった。

かーっ
鉄の大海獣に怪光線を浴びせる鬼太郎大海獣。
ばかめ!
そういうときの よういに ちゃんと 手をはさみに してあるんだ
チョキン
チョキン

毛を刈り取る鉄の大海獣に、鬼太郎の攻撃が効かない。…御大水木しげる先生らしい、のどかな怪獣対決です(笑)。
さて自作フィギュアの6作目です。今回は対決ものということで2体製作し、ビルまで作ったのでえらく時間がかかりました(笑)。ではまた粘土制作の前回からの改善点や反省点等をメモしておきましょう。

【制作メモ】
・3作目の「死神デース」から、ハーティークレイで芯(頭蓋骨)を作ってモデルマジックを被せてアタマを作っていますが、アタマから胴体まで境のない大海獣だと、大きすぎてモデルマジックで綺麗に覆うことが出来ませんでした。また、表面の体毛のモールドもモデルマジックでは難しかったので、何度かトライした後、全部をハーティークレイで作る事にしました。
・乾いてからの盛り削りや他の色のブレンドが可能なハーティークレイなので、モデルマジックでは出来ない事をやってみました。クチビルの部分だけ、後から僅かに薄い色クレイを重ねて馴染ませています。下唇の色の違いが分かるでしょうか?
・大海獣の目玉と、歯と口内にモデルマジックを使っています。歯は色々やり方を試した挙句、結局1本1本作ってはピンセットでくっつけました。もうやりたくない(笑)。

・鉄の大海獣はこれまで通り頭蓋骨のみハーティークレイ、他はモデルマジックで作りました。
・手のハサミの形状(円形。刃の内側が細く、外側が太く角張っている)がどうしても原作どおりに作れませんでした。何とか出来ても大きさが倍ほどになってしまいます。潔く諦めて、バルタン星人型のハサミ(刃の側を太く)にアレンジ。
・ビルはスタイロフォームという発泡スチロールの様な素材で型を作り、セロテープを巻いてその上にモデルマジックを被せています。面の継ぎ目があまり綺麗にならなかったのが今回の反省点。
墓場の鬼太郎(ゲゲゲの鬼太郎)/水木しげる
少年マガジン 昭42('67)〜